2020年7月31日、桜降る代に激震が走った。
メグミ。鏡の向こうからやってきたと推察される新たなメガミ。ミコトはその性能や衝撃的な登場に思いを馳せ、Twitterでも活発な議論がなされた。
そんな議論を尻目に、筆者はある事実に思いを馳せていた。当時のツイートを見ていただこう。
そう。メグミの名にふさわしい『豊かさの象徴』を掌で生育5していることについてである。
このメガミの登場、そして様々な鏡の向こう側の世界の記述から、筆者は真に恐るべき鏡の向こう側の世界に対する有力な仮説を導き出すに至った。
この驚くべき仮説を読者諸君にも共有したく、筆を執った。
まず、鏡の向こうからやってきたメガミについて思考を深めようと思う。
いま鏡の向こうからやってきたことが確定しているメガミを列挙すると、ヤツハ、メグミ、ハガネA?、ヲウカ?の4柱である(2020/08/01時点)。この4柱のうち、ヲウカ(と思しきメガミ)は情報が皆無と言ってよく、考察から除外すると、ヤツハ、メグミ、ハガネに関しては明確な共通点があることに聡明な読者諸君であれば気づくだろう。
そう、
『豊かさの象徴』が生育5であることだ。
ヤツハ、メグミ、ハガネとも『豊かさの象徴』がまさに豊穣の限りを謳歌しており、我々の目を奪っている。
他方で、徒神となった2柱を見てみよう。
サイネ、トコヨ、ともに鏡の向こう側の世界組とは決定的な違いがあると言わざるを得ない。明らかに、
『豊かさの象徴』が生育1なのである。
ともに不毛の北限を体現するかの如くその双"壁"は、鏡の向こう側の世界組との悲しくもある種誇らしい総意を映し出している。
ここで、読者諸君も勘が鋭ければ、筆者の辿り着いた仮説に気づいたであろう。
その仮説とは、
『鏡の向こう側の世界』とは即ち『豊穣の世界』
であるというものである。
まず、鏡の向こう側の世界組であるヤツハ、メグミ、ハガネAは言うまでもないだろう。ではなぜ、徒神であるサイネとトコヨからも同じことが言えるのだろうか?
まず、物語中でのトコヨのセリフを思い返してほしい。
「あたしもまだ信じられないけど……本当に、恐ろしい話だわ。細音もこんなふうに?」
──『八葉鏡の徒桜』エピソード5-4:時は君を憶う より
恐ろしい話、というのは何を指すのか。さらに、徒神サイネの象徴武器が「拒絶」であったこと、そして先の仮説。これを合わせれば、事実は自ずと明らかになるだろう。
トコヨは、『豊穣の世界』である鏡の向こう側の世界の事実を知ってしまい、その"きょうい"の格差により戦慄してしまったのだ。サイネも、鏡の向こう側の『豊穣』の現実にショックを受け、外界を拒絶するに至ったのである。
さらにこの仮説を補強する事実がある。鏡の向こう側の世界組の顔ぶれである。
メグミ・ヲウカ・ハガネは全て豊穣・陽・大地を司る(と予想される)。これは全て豊穣につながる権能であり、これも『豊穣の世界』説を補強する。
またヤツハの象徴武器は『鏡』であり、これは自身の容姿を映すものである。これも自身の容姿、ひいては『豊かさ』への内なる自信の現れと言えるだろう。
以上より、明らかに鏡の向こう側の世界は『豊穣の世界』であり、彼女らはこの多様性の世界への刺客と言えるかもしれない。
────────────────────────────────
シンラ「これはなんですか」
私「論文ですよ」
シンラ「……論文…………?」
私「まあシンラ様は豊穣側じゃないですかwまあお胸もお腹もですけd