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シンラちゃんといっしょにとれーにんぐ! 第1幕「勝つデッキってどうやって組むの?」 - ふるよに Advent Calendar 2021 12/13

【登場人物紹介】

・私:ふるよにがわからないようじょ。
・シンラさま:うつくしくてかしこいメガミ。

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私「シンラさまシンラさま助けてください」
シンラさま「なんですか唐突に」
私「この『桜降る代に決闘を』っていう謎のボードゲームを手に入れたんですけど、ルールはともかく勝ち方?みたいなのがわからないんですよね」
シンラさま「なるほど。それで私のところに泣きついて来たと」
私「はい……」
シンラさま「はぁ……仕方ありませんね。では一緒に考えてみましょうか」
私「シンラさま……ありがとうございます!」

 

 

第1ターン: 勝利条件ってなんだっけ?

シンラさま「それではまず勝利条件の確認からやりましょうか。何事も基本の確認からですよ?」
私「ええと、この基本セットってやつに入ってた小冊子みたいなの*1、読んでみます!……ええと、なるほど。

どちらかのライフが0になった時点でゲームは終了し、ライフが残っているプレイヤーの勝利となります。

──『基本セット』封入のルールブック §5 「桜花決闘の進め方」より引用

って書いてありました!」
シンラさま「はい、よくできました。より正確には*2、以下の手順で勝敗判定を行いますよ。

1) 一方のプレイヤーにとっての対戦相手のライフが0である場合、そのプレイヤーの勝利となる。そうした場合、もう一方のプレイヤーの敗北となる。
2) いずれかのプレイヤーが効果により敗北した場合、それ以外のプレイヤーの勝利とする。この勝利に効果を適用することはできない。
3) いずれかのプレイヤーが効果により勝利した場合、それ以外のプレイヤーの敗北とする。この敗北に効果を適用することはできない。
4) 全てのプレイヤーが勝利または敗北になっているならばゲームを終了する。そうでない場合はそれらの状態を取り除く。一方だけが勝利でもう一方が敗北ならばその勝敗を適用する。双方が勝利ならば引き分けとする。

──『総合ルール』4-2 「勝敗判定」より引用

……まあつらつらとややこしく書いていますが、これはカードなどの効果による特殊な勝敗の決着の仕方を考慮した正確なルールですから、よっぽど変なことがない限り『自分のライフが0になる前に相手のライフを0にすれば勝利』と思っていただければOKです」
私「…………あれ、でもシンラさまって確かライフに寄与しない勝敗の決まり方するカードを持っていらっしゃったような……」
シンラさま「
その話は
いずれ
しましょう。

私「あ、ハイ…………」
シンラさま「今そういう事するとややこしくなりますからね。良いですね?……良いですね?
私「ハイ…………」
シンラさま「よろしい。」
私「……ところで今まで確認したこと、『ライフを先に10点削った方の勝ち』ってことだけですよね。こんなの見たらわかるというかなんというか……」
シンラさま「『見たらわかること』を疎かにしてはなりません。そんなことだからフリープレイ等では戦績がとりたてて悪いわけではないのに大会等でいまいち勝ちきれないんですよ?」
私「対話形式の進行で第四の壁貫通して筆者にダメージ与えるのやめてもらっていいですか???」
シンラさま「それはともかく。……学問も武芸も、そして決闘も、応用は基礎からなるのです。『ライフを先に10点削った方の勝ち』という当たり前のことをしっかりと胸に刻んで、まずは眼前構築のことを考えてみましょうか」

 

第2ターン: ライフを取れるデッキってどう組もう?

シンラさま「ライフを10点取ったら勝ちということが分かったところで、次はライフの取り方です。相手のライフを減らす、ないしは相手のライフが減る方法というのは、どういう物が考えられますか?」
私「え、そりゃあ……《攻撃》を何らかの方法で発生させて、相手がライフへの(1点以上の)ダメージを選択したときですよね」
シンラさま「いいですね、その通りです。しかし、特殊な場合を除いてももう二つほど考えられますよ」
私「ええ、えーっと……あ、再構成に伴うダメージですか?」
シンラさま「そうですね。後もう一つは、『山札からカードを引く際に生じる焦燥ダメージでライフへのダメージを選択する』ことです。特殊な方法を除けば、この3つが全てですね」
私「……ん?そういえばシンラさまってその『特殊な方法でライフにダメージを与える』方法を持っていたような」
シンラさま「
その話は。
いずれ。
しましょう。

私「ハイ…………」
シンラさま「だから……今そういう事するとややこしくなるんですよ」
私「ハイ………………」
シンラさま「ともかく、《攻撃》、再構成、焦燥の3つが基本的なライフへのダメージが発生する瞬間ですね。では、具体的に相手にライフダメージを与えるプランを考えていきましょう」
私「プラン……ですか?」
シンラさま「そうです。具体的には、とりあえず……そうですね、デッキ3巡──すなわち、3回目の再構成までにライフ10点を取る方法を考えましょう」
私「ええ……なんかややこしそうですね」
シンラさま「ややこしいかもしれませんが一つずつ考えていきましょう。まず、自分がデッキ3周するということは、相手は再構成を何回しますか?」
私「ええと……3回……」
シンラさま「と言うのは早計ですね。3周するまで、ですから3回目の再構成はしないと考えたほうが良いかもしれません。というわけで、再構成は2回。即ち、再構成でのライフダメージを2点見込めるというわけです」
私「なるほど……ということは《攻撃》と焦燥で合わせて8点のライフを取れば良いわけですか」
シンラさま「まあ……焦燥は普通受けないようにしますから、《攻撃》で8点のライフを取れば良いのです。デッキは3巡するといいましたから、デッキ1巡で概ね2点~3点のライフを取れるようなデッキを組めば良いわけですね」
私「はえ~……え、でもその『ライフを取れる』デッキってどう組むんですか……」
シンラさま「では、これも段階を踏んで考えていきましょう。デッキ1巡につき山札6枚、つまり3ターンあると考えましょう。すると集中力が3回もらえますから、各ターンのドローと合わせて9回の"アクションを行う権利*3"を得られるというわけです。この”アクションを行う権利”をAP*4と呼びましょう。この内カード4枚分くらいは流石に相手も攻撃を行ってくると考えると、残りの5APで相手は《前進》や《纏い》を行えます。即ち、デッキ毎巡ごとにオーラを概ね5点持っている、というわけですね」
私「つまり、オーラ5点の上からライフを毎巡2,3点を取るようなデッキを?…………結構難しいのでは?」
シンラさま「はい。と言っても、普通に選んだメガミの攻撃を入れていけば、結構行けたりしますよ。例えばあの憎き決闘馬鹿……ユリナの攻撃札を全てデッキに入れられれば、とりあえず見た目は条件を満たします」
私「(最初にユリナ挙げるんだ、ふーん……)……『見た目は』、ですか」
シンラさま「ええ。まあ皆さん、流石に攻撃札を沢山入れよう!くらいはやるはずです。しかし、実際には相手は本当にオーラ5点なのか?とか対応は?などの問題があり、ライフが思うように取れず点数が足りないということもあります」
私「ええ……それどうしようもなくないですか?」
シンラさま「いいえ。……今私達はまだ『通常札』の話しかしていませんよ」
私「……あ、『切札』……!」
シンラさま「そうです。通常札で足りなそう、或いは通常札で見た目は足りているけど実際のところどうなるかはは不安……という時のために、切札にも一定の火力を用意しておくほうが無難でしょうね」
私「つまり、『通常札』には使いやすい《攻撃》をできれば4枚以上、『切札』には《攻撃》を1枚以上、入れておくとよいと言うわけですね!」
シンラさま「ええ、そうしておくのが無難でしょう。……ああ、しかし闇雲に《攻撃》を採用するのではなく、極力適正間合の近い《攻撃》を採用するように」
私「なるほど……なるほど?」
シンラさま「理由の詳細はまた次の機会に話しますが……とにかく《攻撃》は同じターンにまとめて使ったほうが強いという傾向があります。適正間合の遠い《攻撃》が同時に手札にあっても、その両方を使うのはとても難しいですね?」
私「確かに……それこそ『基本動作』を沢山行わないといけなくなり、そのためにカードを使用せず伏せてしまっては本末転倒ですね!」
シンラさま「そういうことです」
私「《攻撃》を沢山積むという話はわかりました。……でも『通常札』のデッキは7枚です、余った枠はどうすれば良いんですか?」
シンラさま「移動──即ち、《間合》の変化を行えるような《行動》札、もしくはサブタイプ《対応》を持つカードが無難でしょう。前者──即ち、《間合》の変化を行えるような《行動》札は、基本行動を行うよりも一回の行動で行えることのバリューが高い傾向にあります。また、そうでなくともシンプルに自分が《攻撃》を行うための間合に移動するサポートがあるだけで、桜花決闘が随分と楽になりますよ。また後者──サブタイプ《対応》を持つカードは、シンプルに自分のライフやオーラを守ってくれます
私「なるほど……よし、『通常札』のデッキは組めました!……『切札』はどうしましょう……」
シンラさま「先程も言ったように、《攻撃》の『切札』は1枚は採用したほうが良いですね。残りの枠は難しいですが、『切札』はどれも強力な効果を持っています。いろいろ試してみると良いでしょう。……ああ、しかしとりあえずは2点ほど注意を」
私「2点の注意?」
シンラさま「ええ。まず1つ目は、『1回の決闘中に使えるフレアは平均10強』ということ。そしてもう1つは『再起・再使用可能な切札は2-3回ほど使うとバリューが高い』ということです。『切札』を使用するには当然フレアがいりますが、それを踏まえた上で3枚の必要フレアの合計がその程度になるよう選択するのか、それともオーバーするように組んで臨機応変に使用する『切札』を変えるのか。どうするのが最適かは何度もやって試すことでしか分かりませんよ」
私「うわあ……難しそう……」
シンラさま「そうですね……『切札』は難しいところでもあり、同時にこのゲームの醍醐味でもあります。難しいとは思いますが、挑戦の姿勢で試してみるとよいかと。……とはいえ最初は『ダメージの大きい《攻撃》切札』1枚もしくは『コストが軽くて使いやすい《攻撃》切札』1-2枚を選び、残りはサブタイプ《対応》を持つ『切札』を選択するのが無難かと思いますよ」
私「……よし!『切札』も選択できました!デッキが組めました!ありがとうございますシンラさま!!」
シンラさま「よくできました。……とはいえ、これは全てのデッキの最大公約数的な話であり、世の中にはこのセオリーに沿わずとも強いデッキはいくらでもあります。沢山挑戦して学んでいくのが上達の近道ですよ」
私「はい!」
シンラさま「よろしい。……ではデッキも組めたところで、次回は決闘の流れの話です。決闘中具体的にどうやって自分のライフを守り、相手のライフを削っていくかという話をしていきましょうね」

第2幕につづく……

※注1:考え方は一例及び筆者の主観が大いに入ったものであり、正確でない場合があります。なにかあれば筆者の方までマサカリブレードスローインをおねがいします。
※注2:うつくしくてかしこいメガミのシンラさまと"性格は極めて悪質で、趣味は論破(公式談)"のメガミのシンラ様はお互いに無関係かもしれないし、関係があるかもしれません。

*1:基本セットに同封されていた説明書のようなもの。インストの大まかな流れも乗ってるけど、最近周りでこれに従ってインストしてるのを見たことがない。てか筆者もこれ書くために久々に引っ張り出しました!!

*2:2021年12月13日時点での総合ルールを参照しています

*3:集中力は各種の『基本動作』を、そしてドローはそのカードを使用する、或いは『基本動作』を行う権利になりますね!

*4:Action Pointの略です