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カンゼンロンパ 鬼謀の詭弁と絶望の神算皆式 - ふるよに Advent Calendar 2020 12/25

皆さんこんにちは、超高校級のギャンブラー、セレスティア・ルーデンベルクです。
間違えました、あなたの魔法幼女、へくとぱちゃんです。

ネタの一貫性のためとはいえついに嘘自己紹介でやっても見てもいない作品のキャラを使用するという自分の中での禁忌を犯してしまい辛くなっています。悲しい物語は苦手なのですが使ってしまったのでそのうちやります、ダンガンロンパ……

今回はアドカレのトリなので総括……と思ってたのですが昨日なんか思いついたので書きます。
今回の記事の大まかな内容としては、「みんなにもう少しだけシンラ様と仲良くなってもらうために」な記事となっています。正直シンラを「上手く使う」にはちょっと脇道に外れた記事なのですが、「仲良くなる」には良い記事だと思うので……多分……しらんけど……読んでくれると嬉しいなって。

 

ところでこの記事はふるよに Advent Calendar 2020の12/25分記事になっております。

 

 

 

序論 ~君は論破という名の絶望に微笑む~

 

それはともかく、昨日の記事読みました?Zicoさんのあれです、あれ。
その中でも、特に「論破」の項を読んでください。

相手が再構成する直前に、このカードで相手の厄介なカードを封印するのが主な使い道です。しかし、捨て札という条件から、ほとんどの場合は相手に使用させたあとにこのカードで封印することになるため、テンポ的にも不利なことからほとんど採用されません

本当に封印したい場合は『完全論破』の方が安定しますし、諦めて『森羅判証』の弾として割り切って使用するのが無難だと思います。

……はい。これ、大体事実でございます。悲しいよ僕は。
でもこれ、大変に悲しい過程というかがあったり、そもそも活かす方法もなかったりあったりします。そこで今回は、皆様に、僕がもっとも大好きなカードである『完全論破』および『論破』の、S1から今に至るまでの変遷の過程、そしてその活用方法をお教えしようと思います。あっすごい!まるで真面目な記事みたいだァ!

※あいも変わらず色々ズレたり間違ったりしてるかもしれないのでその時はぜひ教えていただけると嬉しいです。

 

1. 完全論破と論破、その関係の変遷 ~シンラ様史上最大最悪(???)の事件~

 

そもそもS1から前の環境であるS5まで、完全論破のコストが4フレアであったのは皆様御存知かと思われます。この4フレアの完全論破、使われることが稀でした。それはなぜなのでしょうか。私の分析では、

  • 完全論破というカードはカードプールに存在することが重要なカードだった
  • 完全論破というカードは「カードプールに存在する」バリューに比べ「デッキに採用する」メリットが希薄なカードであった
  • 消費が重かった
  • 枠がなかった

の4点にほぼ集約されると考えられます(2点目はほぼ1点目からの帰結ですが)。一つずつ解説しましょう。

(1) 完全論破というカードはカードプールに存在することが重要なカードだった

これは言い換えるならば、「完全論破というカードはメガミ間の相性を加速させるものであれ逆転しうるものではなかった」ということです。

たとえばシンラを苦手とするメガミとしてハガネが挙げられます。この相性の所以は「通常札打点が一つしかないが、その打点を妨害する手段や咎める手段がシンラ側に豊富にある」ことです。つまり遠心撃のことですね。まず鐘鳴らしのない遠心撃は反論のいいカモですし、そもそも遠心撃は引用に引っかかります。そして遠心撃が仮に撃てたとしても返しは概ね詭弁の間合であるなどの理由で大変やりづらいです。そして、完全論破というカードの存在は、その相性を揺るぎないものにします。何しろ一回でも撃ってしまえばそのカードをゲームが終わるまで没収される危険性を孕むのですから。
一方対シンラが得意なメガミはどうでしょうか。代表的なものとしては、ユリナが挙げられるでしょう。この相性の所以は「豊富・多彩な通常札火力があり、かつ切札に大打点がある」ことです。まず優秀な攻撃札が斬・一閃・柄打ち・居合と数多くあり、さらによく「シンラは月影が当たるので有利」と端的に表現されるように、シンラは切札火力(この場合月影落・天音揺波の底力)に対する有力なレスポンスを持っていません。ではここで完全論破というカードを見ると、「通常札一枚程度では大した効果を見込めず」「切札火力に何の作用も及ぼしていない」事がわかります。つまりこのカードは相性の逆転には一切寄与していないわけですね。

まあかんたんに要約すると、「完全論破で勝てる相手は完全論破が無くても勝てる」というわけです。悲しいですね。

(2) 完全論破というカードは「カードプールに存在する」バリューに比べ「デッキに採用する」メリットが希薄なカードであった

それではさっきの章の復習です。さっきの章の結論は「完全論破で勝てる相手は完全論破が無くても勝てる」でしたね。
そんなカード、4フレア払って積む積極的な理由はありますか?
……はい、無いですね。悪い科学者はラボに帰るように。

詳しく言うと、このカードは何度も言うように、カードプールにあるだけでシンラな苦手なメガミが警戒せざるを得なくなるカードです。つまりカードプールに存在する意義は十分にあったのです。一方採用のメリットに関しては上述の通りです。つまり、シンラにとっての印籠みたいなものだったわけですね。この完全論破が目に入らぬか~とやるとシンラに不利なメガミがははーつって窮屈なデッキ・動きを強要されるわけですね。窮屈なデッキになれば更にシンラの妨害が刺さります。つまりもう完全論破が必要なくなるわけです。完全論破のおかげで(?)完全論破が必要なくなる、何を言ってるんだお前という感じですがまあ事実だったわけです。

(3) 消費が重かった

これに関してはほぼ説明はいらないでしょう。世界で使えるフレアは平均12と言われている世界で、これに4フレアを割く余裕は往々にしてありません。あるとすればド有利マッチで安定性を増すかド不利マッチでワンチャンを掴むかでしょう。つまり共に「あまりにも積むものがない」場合です。

(4) 枠がなかった

これもほぼ上と同じです。積める切札は3枚、しかも中量級切札は積めて2枚でしょう。更にシンラの切札は他の3枚がどれも優秀、もしくはユニークで有用な効果を持っています。このカードを積む優先度は必然的に下がってしまいます。

 

以上が旧完全論破の実情でした。しかし、実は旧完全論破の時代から、活用法が無いわけではありませんでした。それを次の章でお話しましょう。

 

2. 完論論破構成 ~全ての火力にさよならを~

 

先程、「豊富・多彩な通常札火力があり、かつ切札に大打点がある」メガミに対して完全論破は「通常札一枚程度では大した効果を見込めない」と言いました。

では、通常札二枚を抜けば……?

これ、実は多少の相性を逆転する要素になるのです。

Q1. でも切札に大打点ありますよね?
A1. 切札にありますね。

Q2. つまりはどういうことですか?
A2. 切札を顔面で受けられるライフを守ればいいということです。

基本的な考え方としてはこうです:

  • 普通の動きで4フレアを貯め、論破を持つ
  • 相手の連撃の返しのターンで完全論破を展開、それによって出たダスト4つを論破に乗せる
  • 皆式理解で論破を延長し、火力を長い時間拘束する

このデッキ、例えば修正後ヤツハへの相性をある程度ひっくり返すことができました(修正前は何もしないでも有利でした)。相手の再構成が早くなり、また山の枚数が減るため、立論のオーラダメージや反論の焦燥の活用がしやすくなるというメリットも有ります。また決まることは稀ですが論破破棄で返却した強カードを鬼謀詭弁で使用すると、楽しい!!!ができます。

このデッキ自体は今でも組め(ダストが2つ必要になりましたが)、相手次第ではたまに有効な知見になるため、相性不利を感じた対面には一度考えてみてもいいのではないでしょうか。言っとくけどこれ与太じゃなくて結構ガチだからな。

 

3.今の完全論破、そして論破 ~さよなら4フレア完論~

 

さて、今シーズンで完全論破のフレアがめでたく2フレアに上方修正されたわけですが、2フレアになった瞬間完全論破の採用率が増えたように感じますね。というか絶対増えてる。

2フレアになった途端採用率があがったのはなぜでしょうか。1章で挙げた3つの理由別に分析してみましょう。

(1) 完全論破というカードはカードプールに存在することが重要なカードだった

これに関して、根本の構造である「相性のいいメガミに対して更に強く出られ相性の悪いメガミに対しては強い効果を及ぼさない」という構造は変化していません。では2フレアになって何が変わったのでしょうか。これについては次の章で詳述します。

(2) 完全論破というカードは「カードプールに存在する」バリューに比べ「デッキに採用する」メリットが希薄なカードであった

2フレアで大きく変わったのはここです。さきほど「相性の悪いメガミに対しては強い効果を及ぼさない」と言いました。……賢明な皆様はお気づきかもしれません。「強い効果」及ぼさないのです。そう、2フレアの消費には見合う程度の効果ならば及ぼします。つまり相手の火力を2フレアで目減りさせることができるのです。これは閾値を超えた暴力に弱いシンラにとって十分なメリットと言えるでしょう。つまり、2フレアになったことによって相対的な有用性が創出されたのです。

(3) 消費が重かった

4フレア→2フレア、説明不要でしょう。消費は明確に「中量級」から「軽量級」への移行を果たしました

(4) 枠がなかった

上記と同じく、完全論破の枠が「軽量級」に移行したことで、余ったフレアの隙間にねじ込む運用が可能になりました

 

 そして消費が2フレアになったので、新たな強みが創出されました。早開けが可能になったことです。相手の火力を早く削減できるため、長期的に大きなダメージ抑制の効果を見込めるようになりました。

このように完全論破が日の目を浴びるようになった一方、ただでさえ完全論破とのツーカー運用以外であまり運用されなかった論破は日の目を見ることがますます少なくなりました。これにはカードパワー平均値の上昇に置いていかれた(リソースについて直接的な利益を得ていないカードの採用理由が相対的に低下し続けている)という側面も手伝っています。

 

結語 ~完全にも最悪な論破~

 

ここまで完全論破と論破を取り巻く環境を論じてきました。カード2枚のことしか話してないのに4000文字を超えて引いています、みんな頑張って読んだね。すごい。

上方された完全論破は本当にいい味を出すカードになったので、ぜひ皆さんも使ってシンラ様と仲良くなってください。電源版で絆機能も実装されたしね。
そしてたまには、ちょっと無理そうに見える対面のときこそ論破のことも思い出してあげてください。

 

……さて、そしてこの記事を持ちましてふるよに Advent Calendar 2020閉幕の運びとさせていただきます。参加くださった総勢22名の皆様、本当にありがとうございました!!!

 

それでは皆様、

Merry Christmas そして良いお年を!!!